「今日ここから始まる」

平成30年9月16日

 

福村先生と弘子先生が学習会をしてくださいました。

50人ほどの医療従事者の方々や福祉関係者の方々が足を運んでくださいました。

お忙しい中、患者様のためにとお集まりくださって本当にありがたいです

 

福村先生は、まず嚥下治療が存在しているのを知らなかったために起こる悲劇として症例をあげて伝えてくださいました。とても痛ましいお話しでした。

そして

「嚥下障害治療は、非常に難儀でうまくいかない歴史が長く続いている

嚥下障害治療は、医学部教育でほとんど取り上げられていない

嚥下治療しない経過しか知らない方々がほとんどで、そのためもう助からない人と簡単に考えられてしまっている

が、それは過去の経験であり、医学は日進月歩。

昨日治らなかった人が今日は治ります。」

福村先生の力強いお言葉で始まったご講義に、皆さまぐっと惹きつけられたことと思います。

先生のご講義は驚きと感動の連続でした。

知らなかったために起こる悲劇なのだから、知ることで変えていけると、皆さまこれから起こるであろう素晴らしいことを考えて、期待に胸を膨らませながら聴かれていたのではないでしょうか♪

 

弘子先生のご講義の中の

「私たちは援助ではなくて支援をさせていただく。

私たちは外部環境要因の一員ということを意識してやっています。

私は介助する時、お互いの身体で会話をするという意識のもとやらせていただいています。」

というお話しがこころに響きました。父にもそういう意識で接していこうと改めて思いました。

完全側臥位も丁寧にわかりやすく教えてくださり、実技を身につけようと皆さま真剣な眼差しでした。

 

いつも来てくださる訪看さんが父を症例としてスライドで紹介してくださいました。

父がりんごとキウイフルーツのペーストを「おいしいわぁ」と言って食べている動画も皆さまに見ていただいて、胸の中にほわほわ喜びが広がりました。

 

恐れ多いことですが、私も患者家族として少しお話しさせていただきました。あがり症なので緊張で声が震えてしまったらどうしましょ〜(・・;)と思いましたが、今も苦しみの中にいる方々のことを想いながらお話しさせていただきました。

入院中、父のそばでずっと胸を痛めていた私にとって、以前の父と同じような状態を余儀なくされている方々のことを人ごととは思えません。

 

「我々は今まで何をやってきたんだろう。できることからやっていきたい」

会場を貸してくださった病院の先生の素直なお言葉に、とても明るい未来が見えました。

 

きっと変えていける☆

会場全体に皆さまのそのような思いが満ちたように感じました。

皆さまのお顔がパーっと明るくなって

活気に満ちていました。

 

福村先生、弘子先生、遠方からお越しくださいまして、本当にありがとうございました。

その揺るぎない信念が多くの方の胸に響いていきます。

訪看のTさんはじめ病院の関係者の皆様、快く準備をしてくださり、当日も温かな雰囲気を作ってくださいまして、本当にありがとうございました。

 

前田さんも遠方からお越しくださいまして本当にありがとうございました。